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デジタル用語クラウドって何?

クラウドの正体と危険性を認識しましょう

私が初めて「クラウド」という言葉を意識するようになったのは、会計ソフト「弥生」のクラウドサービスをTVコマーシャルで見かけた時からです。ちょっと待てよ、これって自社の会計のすべてを弥生という企業のサーバーに記録することだから、他社の人間が自社の経理内容を全て見ることが出来るはずだ…気持ち悪いな、と直感しました。それは当たり前でしょう、見たことも会ったこともない他人が自社のプライバシーどころか企業機密を見ることが出来るんですから。近年では勘定奉行というシステムもクラウド展開しているようですが、私の場合はこういったクラウドサービスを使う気にはなかなかなれません。

このホームページにしても、私どもの社内サーバーではなく社外のレンタルサーバーを使って発信しているわけですからクラウドと言うことが出来るでしょう。いくら契約しているとはいえ、第三者がタッチできる訳ですから。最も、ホームページに公開している情報は公開情報であって社外秘でも何でもありませんから気にする必要はないでしょう。(ドメインメールはその気になれば読まれてしまう可能性はありますが)

クラウドって何?

クラウドが雲のイメージから派生した概念であるというのを、私も恥ずかしながらこの記事をまとめる過程で知りました。クラウド=リモートサーバーという認識で事足りていましたので。そこでイメージに雲の形を使ったのが下図です。

クラウドサービスのイメージ 皆さんも記憶に残っていると思いますが、2014年世界的なニュースになった「セレブ写真流出事件」。これはアップル社が製造・販売しているスマホ「iPhone」を利用していたセレブ達がiクラウドにアクセスする際に使うパスワードに誕生日やニックネームなど、ファンの立場なら想像できる文字列を使っていたというお粗末な結果がもたらした当然の結果で、アップル側の責任ではないように報道されましたが、実際は違っていると感じます。たとえIDとパスワードが一致しても、彼女達が使っていたiPhoneの端末固有の番号を照合すれば防げるはずなんですけどね。

他にももっと気を付けなければいけないクラウドが嫌というほどありますから順番に挙げていきます。まず最初はSNS。ツイッターはトランプ大統領も使っていることから有名ですが今のところこれは別にして、フェイスブック・LINEなどほとんどが当てはまります。SNSの事業者は貴方のみならず貴方と交流のある人々すべてのデータを何処にあるのかも判らないサーバーコンピューターに記録しています。特に最近話題になったのが、なんとLINEのサーバーが日本国内ではなく韓国あることが判明したという空恐ろしい事実です。これらの無料アプリはスマホのアドレス帳(知人の個人情報がワンサカ)のみならずカメラ・SDカードにまでアクセスします…と使用契約条項に明記しているのですから当然と言えば当然です。(利用する前に必ず確認しましょうね)さらに、SNS同士でやり取りしたメッセージのみならず、無料通話(会話)の内容までサーバーに記録しているはずです。極端な例をあえて挙げてみると、貴方がスッポンポン(失礼)でスマホのSNSアプリを使って恋人と通話なりチャットしていたとすると、前面のカメラをリモートで操作できますよ…と。まさにやりたい放題、身を任せている状態なんですよ。Googleマップが無料で提供しているナビゲーター機能も、利用するためにはGPS情報をONにしなければ使えない…つまり貴方の移動ルートどころかA地点に何時間滞在して自宅の住所は何県の~何番地まで全て把握していますよ。と

マイクロソフトWindowsのワンドライブとは 2010年代後半からはスマホのみならずローカルPCのWindowsにまでその流れが広まってしまい、MSオフィスアプリで作成した資料を保存しようとすると、図左上のように「OneDrive(ワンドライブ)」なるものが現れます。曰く、貴方のデータを安全に保存し、しかも他の端末からもアクセス出来ます。たしかに、OneDriveに保存すればローカルのPCがクラッシュしてもデータは保持できますし、外出先でもモバイル端末から開くことが出来ますよね。しかしこのOneDriveという記録場所は、ローカルコンピューターではなくご覧の通り「https://d.docslive.net」というクラウド領域にあることに注意してください。第三者のサーバーにデータが記録されているわけですね。私のところでは(セキュリティの概念を理解できている事業者は当然かと思うのですが)お客様のデータを扱っているわけですからそれはできません。もちろん、クラウド先を完全に信頼して利用されているケースも多いでしょうから、それに異をとなえるつもりはありませんが。


カゼにも負けず…黒川ご用水の桜(2020年4月5日)